ワスレナグサ(勿忘草) | |
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この花の名前の由来は、ドイツのダニューブ河畔の 悲しい言い伝えから来ています。 昔、騎士ルドルフとベルタという乙女が河のほとりを歩いていたとき、 ベルタが岸辺に水色の可憐な花をみつけます。 その花をベルタの髪に飾ろうとルドルフは花を採りに行くのですが、 足を滑らせて河の中へ落ちてしまいます。 重い鎧は水を含んで更に重くなり、ルドルフの体を水の中へと引きずり込んでゆきます。 彼は最後の力をふりしぼり、握っていたその花をベルタに投げました。 「僕を忘れないで!」 と。 そして、力尽きて水底に沈んでいったのでした。 ルドルフが命と引き換えにベルタに捧げたのがこの「勿忘草」。 「忘るる事勿(なか)れ」「forget me not」 彼の最期の言葉がそのまま名前となった悲しい花です。 春に愛らしい小さな花をたくさんつける、ヨーロッパ原産の1年草。 原種は水辺に群生し、丈夫で良く増えます。 花は青やスカイブルーのほか、紫がかったピンクもあります。 「恋人たちの花」といわれ、うるう年の2月末日に恋人にこの花を贈る習慣もあるんだそう。 学名にあるミヨソティス(Myosotis)は、ギリシャ語の赤ハツカネズミ(myos)と耳(otis)に由来し、 短くてやわらかい葉の形状に由来します。 どれもワスレナグサの名で流通していますが、本来のワスレナグサである スコルピオイデス種(Myosotis scorpioides)は最近はあまり栽培されなくなり、 エゾムラサキと呼ばれるシルバティカ種(Myosotis sylvatica)や、 アルペストリス種(Myosotis alpestris)との種間交配種が園芸品種として栽培されているようです。 ちなみに、ワスレナグサのつぼみの花穂は、サソリの尾のように先端がくるりと巻いていることから、 「サソリの尾に似た?」という意味の種小名 scorpioidesがつけられたんだそう。 スコーピオン様〜〜〜!!!(笑) こんなところで大ちゃんとつながりましたvv <花言葉:私を忘れないで・真実の愛> ★戻るにはブラウザを閉じてください★ |